抄録
前報では,全国沿岸の副振動は,北海道や沖縄,内海の一部の地点を除いて,共通の季節変動を示すことを明らかにした.しかし,年変動についてはそれほど単純ではなく,近傍の2地点でも,経年変化傾向に大きな違いがある場合がある.本研究では,個々の副振動の出現特性を示す確率密度関数と,季節変動に関する地点間相関に基づく類似度を導入することにより,全地点を3種類に分類した.それにより,季節変動の類似性は確率密度関数の形(最大値)と非常に関係していることが分かった.また,年毎の変動が大きな地点は,近傍の地点同士であっても,経年変化傾向が他地点と一致しないことも明らかになった.本研究では副振動の出現回数を,累年の平均値以上のものの回数としたが,地点によっては平均値が安定した代表値とはならないことが示唆された.