抄録
一宮海岸では,2017年7月上旬に8,800 m3の砂を用いた養浜が行われた.この養浜の効果を明らかにするために,養浜前の2017年5月27日,養浜直後の7月14日,養浜1, 3週間経過後の7月22日と8月3日に現地調査を行い,汀線形状と縦断形変化を調べた.また,これらの測線上で底質採取を行うとともに,海浜状況変化を調べるための写真撮影も行った.さらに,野志らのBGモデルを用いて地形変化の再現計算を行った.計算によれば,実測汀線は計算結果とよく一致した.また,総量8,800 m3の養浜により海浜土砂量は5,400 m3増加し,その際の養浜砂の歩留まりは61%であった.