2018 年 74 巻 2 号 p. I_450-I_455
衛星データによるアオサの繁茂状況把握を目的に,谷津干潟にてUAV(Unmanned Aerial Vehicle)と衛星画像を用いて検討を行った.2016年10月27日と11月4日,2017年5月9日と11月16日にUAVにより撮影された画像より,アオサの被度を算出した.その結果,それぞれの観測日におけるアオサの被度は80 %,81 %,45 %,0 %であった.一方,衛星データより算出したNDVIを検討した結果,それぞれの観測日におけるプラス値の割合は,現地の状況とは大きく異なっていた.そこで,東京湾の潮位から推定された谷津干潟内の水深を考慮したNDVIの修正式を構築した.その結果,現地の状況を概ね表すことが出来た.