抄録
浜名湖今切口では1964~1974年に導流堤兼用の防波堤が延ばされた結果,退潮流によりebb tidal deltaが著しく発達したが,その後デルタの発達に伴い西向きの沿岸漂砂が再び流れるようになった.当沿岸では,これらの人工改変による地形変化が起きているが,今後の地形変化について検討するには現在までに起きた地形変化の特徴の理解が大事である.そこで既往空中写真を収集し,空中写真が時間的に密に測定された1972年を基準とした汀線変化を詳しく調べた.この結果,現在西向き沿岸漂砂はebb tidal deltaを回り込んでおり,新居海岸での通過沿岸漂砂量は12.1万 m3/yrであることが分かった.