2019 年 75 巻 2 号 p. I_444-I_449
高重量固化体を岸壁の裏込めに用いることによる地震時土圧低減効果について,計算と実験により検討を行った.分割法土圧計算法を用いて,高重量固化体と軽量固化体の併用により水平震度0.25の場合通常の岸壁に比べ約45%の土圧低減が得られることを示した.重量固化体(密度2.45g/cm3)を重力式護岸の背後に台形および逆台形の形状で設置し,動的土圧を軽減する構造について遠心載荷模型振動台実験による検討を行った.実験により裏込めした高重量固化体前面で大きな土圧低減効果があることを確認した.