土木学会論文集B3(海洋開発)
Online ISSN : 2185-4688
ISSN-L : 2185-4688
海洋開発論文集 Vol.35
カルシア改質浚渫土を用いた汚濁低減のための潜堤施工手法の検証〜強度・形状特性の把握〜
竹山 佳奈泉水 めぐみ西田 浩太峯松 麻成田中 裕一江口 信也野口 孝俊
著者情報
ジャーナル フリー

2019 年 75 巻 2 号 p. I_899-I_904

詳細
抄録

 浚渫土と転炉系製鋼スラグを有効活用したカルシア改質浚渫土を用いて,汚濁低減に配慮した土質性状や投入方法で築堤した潜堤の強度・形状特性について報告する.試験は注排水可能な京浜港ドックで実施し,水中打設で潜堤を築堤後,干出した堤体の形状測定および強度試験用の供試体採取をおこなった.その結果,投入した改質土の土質性状によって強度が異なっており,汚濁低減効果の低いスランプ値<1cmの改質土の強度は,汚濁低減効果の高いスランプ値スランプ値1-7cmの改質土の約1/2となった.同一の改質土を水中投入あるいは水面落下投入方法で投入した場合,堤体の強度差は小さかった.一方で,法面勾配は水面落下投入の方が緩やかとなった.

著者関連情報
© 2019 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top