2020 年 76 巻 2 号 p. I_121-I_125
衝撃砕波力が構造に作用すると,護岸の堤体が振動して地盤に伝搬し,背後地の振動が問題となることがある.そこで本検討では,水理模型実験を実施して波の作用と振動の発生状況を確認した.実験の結果,以下のことが明らかとなった.1)衝撃砕波力が作用すると護岸堤体部で最大6m/s2加速度が発生し,振動が背後地盤へ伝搬した.2)振動は減衰しながら背後地盤を伝搬し,ある特定の周波数の振動のみが伝搬した.3)鉛直,水平方向の振動加速度の位相は半波長ずれており,4)レーリー波として伝播することが明らかとなった.5)また,振動の伝搬を遮断する目的でトレンチを設置したが,振動がトレンチ下部の地中を伝搬するため,顕著な低減効果を得られないことが分かった.