2020 年 76 巻 2 号 p. I_43-I_48
本研究では,太平洋沿岸を対象とし NOWPHAS観測値を用いてうねりの出現特性を明らかにするとともに,台風1721号の波浪推算と精度検証を通してうねりの推算精度向上に向けた検討を行った.NOWPHAS観測値をpartitioningにより解析した結果,東北太平洋沿岸では,多峰性の波浪やうねりの出現回数が多く,多様な波が重合していることが確認された.台風1721号の波浪推算では,鹿島港特有の周期の長いうねりが犬吠埼沖の海底地形の影響により発生していることを示した.また,推算精度向上の検討においては,非線形相互作用の項及び方向解像度について推算結果に与える影響を調べた.非線形相互作用の項にGMDを用いた場合はうねりの推算精度が若干高くなることがわかった.