2020 年 76 巻 2 号 p. I_79-I_84
3次元海浜流・海浜変形数値モデルによる人工リーフ周辺の流況および海浜変形シミュレーションについて,野口ら1)が行った水理模型実験の再現計算を実施し,数値モデルの適用性を検討した.数値モデルは,波浪変形解析はSWAN,3次元海浜流場の解析はPOM,地形変化解析は波・流れ共存場の漂砂モデルで構成される.海浜流の駆動力として砕波帯砕波エネルギー減衰から効率を考慮して求められる海面せん断応力を適用した.人工リーフ周辺の流況に関する計算結果は表層および底層の実験結果を比較的よく再現できた.流速値についても計算結果は概ね実験を再現した.地形変化計算は汀線近傍の堆積傾向の再現性に課題があるが,波高が高いケースではある程度の地形変化傾向を再現した.用いた3次元海浜流,海浜変形モデルが概ね良好な適用性を有することを確認することができた.