2020 年 76 巻 2 号 p. I_828-I_833
近年の海藻草類の衰退,藻場構成種の変化,分布域の北上などに伴い,藻場の経過観察の重要性が高まりつつある.藻場の経過観察を特に地元関係者が経年的に長期間行っていく場合の費用や技術力などの課題に配慮するため,北海道北東部に位置する元稲府漁港(雄武町)のリシリコンブが着生している二重堤間を対象として,潜水調査地点の被度と空撮写真のR,G,B値との関係から,海藻被度を面的に把握する簡易な方法について検討した.本報告では,空撮写真を画像解析する際,R,G,B値に差が出るように海藻被度を3つの階級に区分した教師とすることで,問題のない精度で教師付き分類画像が作成でき,二重堤間全域の海藻被度を面的に把握した.