土木学会論文集B3(海洋開発)
Online ISSN : 2185-4688
ISSN-L : 2185-4688
海洋開発論文集 Vol.36(特集)
新たなCPG工法の隆起抑制メカニズムの検証と改良体拡径時の改良効果
竹之内 寛至佐々 真志足立 雅樹岩城 徹也岡田 宙金子 誓
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2020 年 76 巻 2 号 p. I_929-I_934

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抄録

 新たなCPG工法(U/D施工)の隆起抑制メカニズムの検証と改良体拡径時の改良効果検証を目的とし,透明地盤を用いた可視化実験及びせん断土槽を用いた加振実験を行った.その結果,以下の知見を得た.(1) モルタル改良体の周辺地盤の挙動は,圧入時は鉛直方向に隆起するが,注入管の進退動時は沈下を示し,土層上部ほど沈下量は大きく,もって隆起を大幅に抑制する.(2) 注入管の進退動によって,モルタル改良体の拡縮(脈動)が明らかとなった.(3) 最大で約3%の砂が注入管の進退動によってモルタル改良体中に取込まれ,改良体が拡径した.(4) 改良体が拡径した場合でも,少ない回数で速やかに高い隆起抑制効果が得られる.(5) U/D施工は,改良体の拡径の有無に関わらず,正規化した液状化換算加速度でボトムアップ施工に対し,2倍以上の液状化強度を有する.

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© 2020 公益社団法人 土木学会
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