2021 年 77 巻 2 号 p. I_235-I_240
斜め入射波に対するスリットケーソンの反射特性および越波特性を把握することを目的に,平面水槽において模型実験を実施した.併せて,平面模型実験における斜め入射波の反射率の測定および解析の方法を検討した.反射率の解析には2点の水位による方法および1点の水位と流速による方法を適用して,平面水槽内に生じる地点ごとの波高の違いを考慮し,地点に応じた護岸法線位置での通過波データを用いることにより反射率解析精度を高めた.入射角0°,20°,39°の3種類の入射角で実験を行い,斜め入射の場合でも直角入射の反射率と大きな違いはないことがわかった.また,スリットがほぼ水没する条件では直立消波構造による越波低減効果が得られないことが確認され,直立壁として扱うことで合田らの算定図により,越波流量を推定できることがわかった.