2021 年 77 巻 2 号 p. I_265-I_270
被災を受けた防波護岸の仮設工による応急復旧を効率的・効果的に実施するための施策が推進されているが,護岸上に設置された仮設工の耐波安定性に関する研究事例はほとんどない.そこで本研究では,護岸上に設置された土のうの耐波安定性を評価するために大規模水理模型実験を実施した.実験結果から,土のうを護岸上の前面に1列1段で設置した場合は被災率が合田波圧と比例関係にあることが分かった.滑動よりも転倒で被災を受け易く,安定性照査においてモーメントの中心点を沖側へ移動することによる土のうの設計手法を示した.また,土のうを2段2列で設置した場合,越波水塊が上側から衝突することで後列から被災するというメカニズムを明らかにした.さらに,金網枠で土のうを連結した場合は耐波安定性が向上することを確認した.