2021 年 77 巻 2 号 p. I_511-I_516
本研究では,消波構造物としての機能だけでなく海底盛土等の土留壁,海底埋設構造物盤の安定化対策工など様々な機能が期待できる海底の潜堤や捨石マウンドの安定性検討の観点から,砂地盤-水中礫マウンド系の波浪実験を行い,波による液状化と礫マウンドの沈込みとの関わりを詳しく調べている.実験は遠心力場70gで行った.実験により,礫マウンド周辺の地盤浅部で液状化が発生した後,液状化は地盤の深度方向及びマウンド直下地盤へ進展・拡大していき,それとともにマウンドは地盤へ沈込んでいくことを観察した.さらに,マウンド直下へのシート敷設,基礎地盤の礫置換などの沈込み対策工の効果を検討した.その結果,液状化が発生し拡大すると対策工の効果はなく礫マウンドは大きく沈み,液状化が進展しない場合は沈込みが発達しなかった.これより礫マウンド付近の上部工対策ではなく液状化の進展を抑えることが重要であることを示した.