2021 年 77 巻 2 号 p. I_775-I_780
人工リーフ周辺では,開口部における洗堀,背後の水位上昇に伴う強い流れの発生による砂浜の決壊などの問題が発生している.人工リーフ近傍とその周辺の砂浜の維持管理を検討する際には適切な3次元の海浜変形予測モデルが必要不可欠である.本研究では,海浜流モデルの精度向上のため,リーフ天端上の波浪場の計算の検討と海浜流場における渦動粘性係数を1方程式乱流モデルで求める海浜流モデルを構築し,潜堤模型実験結果,現地観測データとの比較を行い,波と海浜流モデルの適用性を検討した.その結果,リーフ上における波の砕波変形及び2次砕波と波の再生の様子をよく再現でき,乱流モデルの導入により人工リーフ開口部に強い離岸流の発生や人工リーフ端部で発生する循環流などが計算され有用性が確認できた.