2022 年 78 巻 2 号 p. I_811-I_816
本研究では,礫浜の構成物を自動判別・分類する機械学習モデルを再構築するとともに,再構築した学習済みモデルを用いて機械学習の分類特性と有用性について検討した.さらに,現地海岸の構成物の時空間変化特性について,再構築したモデルを用いて考究した.その結果,再構築した機械学習モデルによって,オルソモザイク画像から礫浜の構成物を良好に判別・分類できることがわかった.さらに,機械学習によって作成された構成物分布図から,概ね時空間変化特性を読み取れることがわかった.不明瞭な画像に対して判別精度が低下する課題が残されたものの,データセットや画像条件についてさらなる改善を図ることで,多大な労力を必要とする目視分類に代わり,本モデルによって礫浜構成物の空間分布図を容易に作成可能となることが期待できる.