土木学会論文集B3(海洋開発)
Online ISSN : 2185-4688
ISSN-L : 2185-4688
海洋開発論文集 Vol.38
電極による海水中のCO2濃度測定の可能性
古川 大登高橋 巧弓岡 亮太日比野 忠史
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2022 年 78 巻 2 号 p. I_829-I_834

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抄録

 ブルーカーボン効果を定量化するために現地でのCO2の連続測定が望まれている.海水中の酸化還元電位(ORP)はCO2の溶解による変化が大きいが,酸素消費によっても大きく変動する.本研究ではCO2の溶解に伴う電極反応および,DOの消費(還元物質の低電位場における酸化反応のORPへの影響)について検討した.海水へのCO2の溶解,沈殿とpHとの関係,海水中でのCO2の炭化濃度,実験結果と理論値の比較によりCO2の沈殿機構,およびCO2濃度と電位が競合するDOの酸化還元反応と反応電位の関係を明らかにした.さらに,現地において電極によるCO2濃度測定の可能性を確認した.

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© 2022 公益社団法人 土木学会
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