2022 年 78 巻 2 号 p. I_91-I_96
阿字ヶ浦海岸におけるサンドリサイクルによる砂礫の掘削と投入後,養浜盛り土の変形状況を調べた.養浜直後の2021年7月16日と養浜から3か月経過後の2021年10月15日にはUAV映像を取得し,海浜の3次元測量を行った.併せて養浜前後の海浜状況の変化について現地調査を行った.サンドリサイクルによる投入土砂はごく短時間汀線に留まるのみで,3か月後には効果が全く失われた.この意味より,養浜砂が安定的に投入箇所に安定的に留まることが可能な方法を採用した後,養浜を行う方法に改良することが必要である.