2015 年 70 巻 3 号 p. I_17-I_24
排水性舗装の損傷進行の把握を目的として,高精度な路面性状車両で,同一箇所の隔月計測を実施した結果,この場所では短期間でひび割れ発生からポットホールへ進展する事象を確認した.この様な損傷は従来の評価(ひび割れ,わだち,平坦性)指標や調査頻度では早期に発見,予測できない.本論文は,高精度で取得した路面の高さ情報を解析することで,排水性舗装特有の局所沈下量という新たな評価指標を提案するとともに,損傷要因に応じた損傷進行における成長曲線モデルを導くことで,ポットホール発生予測を提案するものである.