抄録
国は第8期北海道総合開発計画において,サイクルツーリズムを推進している.このうえで,自転車の走行路面の状態は,サイクリストの安全性や快適性の確保において重要な要素である.しかし,自転車からみた路面平坦性の評価指標は構築されていない.そこで本研究は,路面平坦性評価のための自転車振動モデルの開発を目的に,自転車のハンドル部及びタイヤ部に,加速度計を取り付けて加振実験を行い,自転車の周波数応答関数を算出した.その結果,乗り心地に影響する共振域が2箇所に存在したことから,2自由度系による自転車振動モデルの開発を試みた.さらに,モデルを用いたシミュレーションと実測値の上下振動を比較し,再現性を検証したところ,ハンドル部において高い再現性が確認され,振動特性を示すうえでのモデルの有効性が確認された.