2020 年 76 巻 2 号 p. I_85-I_91
多機能型排水性舗装は,表層1層内の表面付近に排水性舗装と同等の排水機能を持ち,下部はSMAと同等の防水性能を併せ持つハイブリッド舗装の構造となっている.また,この舗装は舗装表面に4cm間隔で縦溝を形成することを特徴とした舗装であり,この縦溝によって横すべり抵抗を高める効果があることから,カーブ箇所でのスリップ事故を抑制し,車両の安全な通行に寄与している.このことは,国道25号名阪国道のカーブ等での事故件数調査から事故件数が低減していることが実証されている.本報告は,この舗装のスリップ事故を抑制する効果について,特に制動時の車両の安定性に着目して定量的に評価を行ったものである.