2021 年 77 巻 2 号 p. I_93-I_101
道路構造物の適切な維持管理を実現するためには,視覚表現に優れ,情報共有可能な3次元点群データの利用が有効である.しかし,3次元点群データから形状を把握し,その任意箇所に損傷や点検結果を表現する維持管理システムは発展途上である.道路の3次元点群データは,広範囲を数年単位で測量して整備され,遂次更新されたデータを利用できる環境にない.道路構造物の変更が3次元点群データに反映されるまでに時間を要し,維持管理業務で最新のデータを利用できない課題がある.本研究では,道路維持管理のための3次元点群データの基盤を構築することを目的として,更新対象地物を地上型レーザスキャナとカメラで計測したデータを用いて,既存の3次元点群データを部分的に更新してデータの新鮮度を高める手法を考案し,実道路にて検証した.