2021 年 77 巻 1 号 p. 58-69
インフラ構造物の老朽化は全国的な課題である.市町村道の供用延長は全国の約84.1%を占めており,市町村道における舗装メンテナンスサイクル(点検-診断-措置-記録)の構築は重要である.地方公共団体は,国の舗装点検要領の策定に基づき,舗装点検を実施し,舗装修繕を進捗しているが,予算が逼迫している現状である.本論文では,玉名市役所が管理する舗装を対象に,「従前の舗装点検」に基づく舗装修繕に対する住民ニーズとの乖離を示し,それらの課題を分析した.そして,点検費用のコスト縮減のため,ICTを活用した直営の舗装点検を実践し,ICTの導入効果および改善点を踏まえ,ICT活用の多重化,および,直営化による効率的な舗装点検の実装について述べる.