土木学会論文集A1(構造・地震工学)
Online ISSN : 2185-4653
ISSN-L : 2185-4653
地震工学論文集第30巻
反重力すべり支承の動的挙動の振動台実験による検討
五十嵐 晃森本 慎二加地 淳志樋口 匡輝足立 幸郎河内山 修佐藤 知明
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2009 年 65 巻 1 号 p. 426-433

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抄録

多径間連続桁の地震時性能の向上策の一つとして反重力すべり支承またはUPSSと称される支承が提案されている.UPSSの動的応答に伴い生じる衝撃力や動的応答を明らかにするため,UPSSを取り付けた桁フレーム模型の振動台実験を実施した.振動台実験より,衝撃力は衝突速度とほぼ比例の関係にあること,衝撃力が生じるような場合においてもすべりによる水平荷重/鉛直荷重の関係が成立すること,また平面すべり支承と比較して動的応答変位が低減する効果があることを示す結果が得られた.得られた計測データに基づいて考察した簡易な力学モデルを検討し,UPSSに特徴的な衝撃力などの動的挙動を表現できることと,ある程度の衝撃力の推定が可能であることを確認した.

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© 2009 公益社団法人 土木学会
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