抄録
炭素繊維強化樹脂成形板(CFRP板)を鋼板に接着した場合,鋼の線膨張係数は12μ/℃程度であるが,CFRP板の繊維方向の線膨張係数が0μ/℃に近いので,CFRP板接着鋼板が温度変化を受けるとCFRP板および鋼板に熱応力が生じる.鋼板に生じる応力を低減させるためにCFRP板が接着されるので,温度変化を受けて鋼板に熱応力が生じることは好ましくない.本研究では,線膨張係数が23μ/℃のアルミニウム合金板をCFRP板と共に鋼板に接着し,温度変化によって鋼板に生じる熱応力を低減させる工法を提案し,CFRP板とアルミニウム合金板が接着された鋼板が温度変化を受ける場合について,理論解析および数値解析を行い,熱応力の低減効果を明らかにした.