土木学会論文集A1(構造・地震工学)
Online ISSN : 2185-4653
ISSN-L : 2185-4653
地震工学論文集第31-b巻
地震動予測手法の違いが推定震度分布に及ぼす影響の要因分析
能島 暢呂
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2012 年 68 巻 4 号 p. I_31-I_39

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抄録

 「全国地震動予測地図」の「震源断層を特定した地震動予測地図」と「確率論的地震動予測地図」では,工学的基盤における強震動予測手法としてそれぞれ強震動シミュレーション手法による「詳細法」と距離減衰式による「簡便法」が適用されている.本研究では,日本全国の主要活断層帯に発生する地震158ケースを対象として,両手法による推定震度分布の面積比較を行って整合性を検証した.さらに,揺れの広がりの違いを震度5強以上,6弱以上,6強以上の面積比(詳細法÷簡便法)で表し,その要因分析を行った.モーメントマグニチュード,深部地盤モデルによる深部地盤深さ(せん断波速度700, 1700, 2700m/sの各上面深度),平均せん断波速度を説明変数とした重回帰分析により,面積比の予測式を構築した.

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© 2012 公益社団法人 土木学会
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