土木学会論文集A1(構造・地震工学)
Online ISSN : 2185-4653
ISSN-L : 2185-4653
地震工学論文集第32巻(論文)
液状化後地盤性状の長期的変化に関する室内模型実験
楠 謙吾中澤 博志菅野 高弘大久保 陽介規矩 大義藤田 大樹
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2013 年 69 巻 4 号 p. I_326-I_336

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抄録

 液状化による地盤の強度,剛性,物性値の変化,あるいは地盤変状の経時変化を把握することは,液状化地盤上に建設された土木施設において,被災後復旧計画や供用再開を図る上で非常に重要である.一般に液状化が発生すると,過剰間隙水圧の発生により地盤の強度や剛性が消失し,その後,過剰間隙水圧の消散とともに地盤性状は回復すると考えられる.しかし,地盤の密実化がどの程度生じ,強度やせん断剛性がどのように変化するのかといった視点から,体系的にまとめられている調査結果が少ないのが現状である.
 本報告では,室内における簡易な土槽実験を行い,液状化発生後,過剰間隙水圧消散過程から数か月後に至るまでの地盤剛性の回復と地盤沈下における長期的な地盤性状の変化の把握を試みた.

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© 2013 公益社団法人 土木学会
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