抄録
供用下においてラケット型橋脚で支持されたダブルデッキ高架橋を拡幅するために,鋼製橋脚のアンカーフレーム代替機能を有する新たな定着構造である鋼製格子部材を埋設した合成構造フーチングを開発した.本報告では実構造物の1/5スケールの試験体を用いた橋軸方向・橋軸直角方向の載荷実験及び解析の結果について述べる.載荷実験の結果,橋軸方向ではレベル2地震時相当荷重の約3.5倍,橋軸直角方向では約2.0倍の耐荷性能を有することが確認できた.また,合成構造フーチングの各構成要素の初降伏順序及び発生荷重,耐荷性能,破壊進展過程に関して3次元非線形FEM解析を用いて検証を行い,実験結果を定性的に再現することができた.