抄録
列車速度500km/h領域の超高速鉄道では,トンネル坑口から微気圧波が発生する恐れがあるが,多孔板を有する緩衝工を入口側坑口だけでなく,反対側坑口にも設置することで効率的に微気圧波を低減することが可能となる.本論文では,超高速鉄道における微気圧波について,十分なレベルまで低減することに加え,沿線騒音および建設コストの低減も考慮した標準的な緩衝工を提案することを目的とする.そのために,1) 列車突入による圧縮波発生から微気圧波放射までを数値的に再現する微気圧波評価手法を示し,2) その微気圧波評価手法を用いて両坑口の緩衝工における多孔板の開口率および設置延長をパラメータとした検討を行い,3) 中央新幹線の全てのトンネルに適用可能な標準的な緩衝工としての多孔板の開口率および設置延長を提案した.