抄録
多室ホロー断面を持つアルミニウム合金押出形材を支柱に用いた新たな橋梁用ビーム型車輌防護柵が,防護柵設置基準・同解説に基づいて開発された.支柱の静的曲げ実験が行われ,得られた支柱の極限支持力を部材選定域グラフにプロットして所定の範囲に入ることが確認された.この防護柵支柱は多室ホロー断面の上部支柱と下部支柱の2つのアルミニウム合金押出形材を,嵌合とステンレスボルトを用いて接合した新しい形式であるので,本研究では衝撃荷重下の動的な挙動を重錘衝突実験と数値解析により求めた.また,この支柱を用いた橋梁用防護柵の車輌衝突シミュレーションを行い,その結果,新たに開発された本防護柵は十分な性能を有していることを明らかにした.