抄録
近年の地震では,道路橋の被害は限定的である一方で,道路盛土等の土構造物の被災により通行規制が長期にわたる事例が発生している.本研究では,平成16年新潟県中越地震の強震域に位置する平野・台地部636箇所,丘陵部607箇所の道路盛土の構造を整理し,道路盛土の被災事例データから被災しやすい要因を抽出した.その結果をもとに,盛土高・擁壁の有無・集水地形等の状況および震度と被災度の関係を整理し,道路盛土の被災度評価表を作成した.抽出した被災しやすい要因は,道路盛土の耐震対策箇所を選定する際の参考になる.また被災度評価表は,応急復旧計画の立案に向けた簡易な被害想定等に活用可能なものである.