抄録
日本列島には2000を超える膨大な数の活断層が存在するため,線状構造物であるライフラインは断層横断の可能性を排除することが難しく,その耐震対策が望まれている.
断層横断パイプラインの大変形挙動については,従来より実験的および数値解析的研究が数多くなされているが,横断パイプラインの破断を回避する工法についての研究は僅少であったと言わざるを得ない.
本研究では,水道管路における断層横断部での対策工法として,管体の一部に初期変形(座屈波形)を設けることによりダイヤモンド座屈等の亀裂を生じる変形を回避し,亀裂・断水することなく通水機能を維持することができる断層用鋼管を開発したので,その概要およびそれを用いた断層横断管路の耐震設計法を提案する.