抄録
常時微動観測から抽出したレイリー波の分散曲線からその地点の表層地盤のせん断波速度を推定するインバージョン解析には様々な最適化手法を用いることができる.本論文では,発見的解法に分類される最適化手法であるParticle Swarm Optimization(PSO)に着目する.これまで,PSOには数多くの改良版が提案されているが,解くべき最適化問題の特性に応じて適切なものを選択する必要がある.本論文では,レイリー波の分散曲線のインバージョン解析を対象として,粒子座標の更新アルゴリズムとしてωの線形低下法,収縮係数法及びGeneralized PSO(GPSO)を比較した.さらに粒子間で最適位置の情報を伝達するネットワークとして,全結合型とリング型を用いた際の比較を行った.検討の結果,ωの線形低下法とリング型ネットワークが優れた性能を示すことがわかった.