抄録
鳥取県中東部に位置する鳥取平野では,これまでに地震動評価のための地盤構造モデルを構築するために,微動や重力探査など物理探査法の実施により,地盤震動特性の把握や地盤構造の推定が行われている.本研究では,鳥取平野の南部地域で新たに102地点の単点3成分観測,10地点のアレイ観測からなる微動探査を実施し,既往の研究によるデータを含めて地盤構造モデル構築を行った.その結果,単点3成分観測データよりH/Vの卓越周期分布,アレイ観測データよりS波速度構造モデルを推定することができた.得られたS波速度構造とH/Vの卓越周期分布を用いて基盤深度を求めることで,3次元的に地盤構造を把握した.また,今回得られた結果について,同地域の地質構造や他の手法で得られた深部基盤構造と比較した.