土木学会論文集A1(構造・地震工学)
Online ISSN : 2185-4653
ISSN-L : 2185-4653
地震工学論文集第35巻(論文)
既設高架橋の鋼製橋脚基部に着目した免震・制震デバイスによる地震応答低減に関する研究
伊原 茂松崎 久倫庄司 学
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2016 年 72 巻 4 号 p. I_146-I_160

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抄録
 都市高速道路の代表的な構造物として,ダブルデッキ型式の鋼製ラーメン橋脚で支持された単純鋼桁橋が多径間に渡り連続する曲線高架橋がある.この高架橋を拡幅かつレベル2地震動に対する耐震性確保を行う場合,桁衝突,鋼製橋脚基部の地震応答ひずみの超過等が懸念される.しかし,鋼製橋脚基部には中詰めコンクリートがあり,桁遊間は100mmと狭い.そこで,鋼製橋脚の免震化と隣接桁同士の制震化により,地震時慣性力の低減,桁衝突回避,橋脚間の相互低減効果を図り,鋼製橋脚基部の地震応答ひずみの低減を図った.本稿では,免震・制震デバイスの組合せを変えて非線形時刻歴応答解析を行い,鋼製橋脚基部に着目した地震応答低減効果を検証した.
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© 2016 公益社団法人 土木学会
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