土木学会論文集A1(構造・地震工学)
Online ISSN : 2185-4653
ISSN-L : 2185-4653
地震工学論文集第35巻(論文)
2014年長野県北部地震による宅地被害分析
橋本 隆雄
著者情報
ジャーナル フリー

2016 年 72 巻 4 号 p. I_580-I_591

詳細
抄録

 2014年11月22日午後10時8分ごろに発生した2014年長野県北部地震によって多くの宅地が被害を受けた.そこで,長野県では11月23~25日に宅地被害の目視による概略調査から,12月上旬に北安曇郡白馬村,小谷(おたり)村,大町市,上水内郡小川村の被災宅地危険度判定を実施した.本論文は,この被災宅地危険度判定調査結果から被害状況について各地区及び被害項目ごとに分析を行ったものである.白馬村大出地区及び白馬村堀之内・三日市場地区では断層が地表面に露出し大きな被害が集中し,小谷村,大町市,小川村及び白馬村蕨平地区では地震動による地すべり等の地盤変状被害が顕著であることが明らかとなった.

著者関連情報
© 2016 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top