高疲労強度の鋼床版縦横リブ交差部を見いだすため,縦リブ形状および横リブスリット有無を変更したいくつかの交差部を対象に,有限要素解析(FEA)を用いて,疲労に対して支配的となる載荷位置を確かめたうえで疲労強度を評価・比較した.その結果,何れの交差部形式でも支配的となる載荷ケースは,着目する交差部直上を中心とした荷重配置ではないこと,縦リブにUリブおよび平リブを用いた鋼床版では,横リブウェブのスリット省略によって局部応力範囲が75%,58%低減されることがわかった.さらにUリブを同断面積のVリブに変更することで,スリットを省略した交差部の局部応力範囲が39%低減された.