抄録
本研究は,都市ガス供給システムにおける地震時の低圧導管被害予測と供給停止判断について,機械学習の適用性について検討したものである.まずモンテカルロ・シミュレーションに基づいて,地表面SI値と導管被害率に関する多くのデータセットを生成した.それらを訓練データとテストデータに分離し,訓練データについて,地表面SI値と導管被害率および供給停止判断の有無について,それぞれサポートベクトル回帰およびサポートベクトルマシンによる機械学習を行った.テストデータの地表面SI値を入力データとして,それぞれの分析結果に基づいて導管被害率と供給停止判断の有無を出力データとして結果を比較したところ,良好な結果が得られることを確認した.