抄録
2016年熊本地震は各地に大きな被害をもたらしたが,特に熊本県益城町においては甚大な住宅被害が生じた.現地における特に甚大な住宅被害は県道28号と秋津川の間に挟まれたエリアに局在しており,局所的な地盤条件によって住宅被害の甚大なスポットが生じたことが示唆された.本研究では,住宅被害の激しかったエリアを中心に常時微動観測を実施し,地盤条件と住宅被害の相関について考察した.常時微動観測は単点観測とアレイ観測を併用するとともに,本震直後と3ヶ月以上経過後の条件の結果を比較することで地盤非線形の影響を検討した.さらに常時微動観測時に得られた余震記録から,サイト増幅特性の推定を試みた.