抄録
FRPとコンクリートを組み合せた構造では,コンクリートとの接触面でアルカリ作用によってFRPが劣化する可能性があるため,FRPの耐アルカリ性を確認することが重要である.本研究では,GFRP引抜成形材ついて,コンクリートと接触した状態で供用される場合の劣化挙動の検討を目的として,モルタルを充填した供試体を作製し,屋外暴露試験およびアルカリ浸漬試験を行った.屋外暴露試験の結果,約半年から11ヶ月の暴露で引張強度の低下傾向が確認され,GFRP引抜成形材とコンクリートが接触する場合には対策が必要な場合があることを示した.また,アルカリによるGFRPの劣化を簡易なモデルを用いて検討し,浸漬試験の結果から,屋外暴露試験における引張強度の低下傾向を概ね再現できることを示した.