抄録
本研究では津波周期を指標とする津波作用力の評価方法に関する検討を行った.まず,周期の長い津波の作用力特性を把握することを目的に,東北地方太平洋沖地震津波の観測記録をもとに15分程度の長周期の津波を対象とした水理実験を行った.その結果,実周期15分程度の津波が橋桁に作用した場合,水平作用力は道路橋示方書に準拠した抗力係数と流速を用いた持続波力として評価でき,上向きの鉛直作用力は浮力程度であった.ついで,既往の周期の異なる孤立波を対象とした実験結果をもとに津波周期と作用力の関係を分析した結果,短い周期の津波では段波波力が卓越し,長い周期の津波では持続波力および浮力が卓越することが明らかとなった.