2019 年 75 巻 4 号 p. I_613-I_620
近年,我が国では東日本大震災や熊本地震など大規模な地震が多発している.地震災害時において乳幼児は,災害弱者の中でもより自力での避難が困難であり,乳幼児を取りまく幼稚園・保育所の教職員・親の手助けが必要不可欠である.園に預けている時に,地震が発生した場合の円滑な受け渡しや保護者・教職員の不安解消には,園と保護者は地震発生後にとりうるお互いの行動を,事前に把握することが重要であると考える.本研究では,石川県の幼稚園に子どもを預けている保護者を対象にアンケート調査を行い,地震発生直後から子どもの引き渡しまでで,保護者がどのタイミングでどのような行動をとることを想定しているのかについて把握した.保護者の仕事の有無や家族構成,防災訓練の参加の有無によって,地震時に行う行動が異なることが明らかになった.