2020 年 76 巻 2 号 p. 320-330
ゴム支承は橋の耐震設計において重要な役割を果たすため,その変形特性と破壊特性を正確に評価することが必要である.ゴム支承のゴム材料は,破壊するまで数百%もの巨大なせん断変形を受け,超弾性,可塑性,粘性などのゴム材料に固有の材料特性を持っているため,必然的に大変形問題と複雑な応力ひずみの関係を考慮する必要がある.そのため,ゴム支承の挙動の正確な数値シミュレーションについての多くの研究がなされている.本研究では,充填ゴムに特有のMullins効果およびこれまで深く論じられることが少なかったゴム材料の塑性挙動に注目する.そしてこれらの定式化に必要かつ合理的な改善を加え,実験結果をよりよく再現できることを示した.