2020 年 76 巻 2 号 p. 411-423
将来的に自然災害が発生する可能性が高い箇所を地図上に表示したものにハザードマップがある.マップの作成にあたっては,その地点周辺の地形が影響の大きい因子として挙げられる.この地形的要因に対しては,専門家が災害発生との因果関係を整理することでルールベースによる特徴抽出が行われてきた.しかしながら,地形情報の複雑さを考えるとこれらの関係が必ずしもルールとして記述できるとは限らない.このような状況から,地形情報を入力とするモデリングにおいて,入出力データからその関係性を自動的にモデル化する機械学習によるアプローチが有効となる可能性がある.そこで,本検討では,1例として地形情報から工学的基盤深度を推定するという問題を設定し,機械学習モデルの有効性を確認した.