2020 年 76 巻 3 号 p. 510-522
凍結防止剤は海塩粒子と同様に橋梁の腐食要因の一つであるが,周囲に障害物のない橋梁路面から大気中に飛散した凍結防止剤がその橋梁の主桁に付着する可能性については十分に検討されていない.本研究では,路面から飛散した凍結防止剤の大気中での挙動と主桁への付着特性について,数値流体解析(CFD)を利用して検討を行い,周囲に障害物のない橋梁においても橋梁自体が形成する流れによって,接近風速や粒径等の条件によっては主桁に付着することを再現した.さらに,付加部材によって橋梁断面周りの気流を強制的に変化させることで付着の抑制を試みたところ,上流側高欄に鉛直の,下流側高欄に水平の付加部材を取り付けることで,主桁への付着が効果的に抑制されることが判明した.