2020 年 76 巻 3 号 p. 523-541
一部の高速鉄道用PRC桁で発生した列車通過時の共振を伴う振動を抑制するため,桁支間へ新たな支点を設置する支点追加補強が検討されているが,その効果や桁の動特性および曲げモーメント分布などは追加支点の位置や支持剛性に依存して大幅に変化する.本研究では,対象橋梁の測定値に合わせて解析モデルを更新したうえで,実橋梁での追加支点移動実験により追加補強効果の解析精度を検証した.また,パラメトリック解析により,両側支点追加補強では追加支点の位置を既存支点から2~4m,片側支点追加補強では追加支点の位置を既存支点から3~4mとすれば,追加支点の支持剛性の不確実性を見込んでも対象橋梁の最大変位を十分に低減できる可能性が高いことを明らかにした.