2020 年 76 巻 4 号 p. I_290-I_300
地盤全体系の強度に関する指標である地盤強度比Kfは,大規模地震時の地表面地震動の大小を表す指標として有効であるものの,その値が有する意味については検討の余地が残されていた.そこで本検討では,地盤強度比Kfを橋梁や高架橋の耐震性能を表現する際に重要な指標の一つである降伏震度khyと同一の次元で表現する方法を提示した.今回提案した手順によって地盤上限震度Kf’を算定することで,地盤,橋梁・高架橋の区別なく,初期剛性(固有周期)と強度に関する指標を同じ次元で比較することが可能となった.また,同一の剛性,強度を有する系の地震時挙動は,地盤,高架橋によらず概ね同一となっており,今回提示した地盤上限震度Kf’の有効性が確認された.