2020 年 76 巻 4 号 p. I_310-I_319
2016年熊本地震により惣領橋では中間橋脚が左岸側橋台に比べて約37cm沈下する被害が発生した.被害の再現のため,これまで中間橋脚付近のボーリングデータに基づいた整形地盤モデルでの解析を実施してきたが,左岸側橋台の方が中間橋脚よりも沈下する解析結果となった.そこで本論文では,左岸および右岸側上流のボーリングデータも用いた不整形地盤モデルを新たに作成し,中間橋脚の沈下被害に対して検討を行ったものである.結果として,中間橋脚が左岸側橋台よりも約14cm沈下する結果が得られた.中間橋脚が左岸橋台よりも沈下するという現象については再現できたが,沈下量の大きさについては,実現象とは異なる結果となった.