2020 年 76 巻 4 号 p. I_420-I_429
シナリオ地震動予測地図において,複数ケースの断層パラメータを設定し,地震動分布の多様な可能性を効率的に網羅することは,重要な検討課題である.本研究では基礎的検討として,複数ケースの断層パラメータの設定の違いが,予測震度の空間分布形状の類似性・非類似性に与える影響について把握することを目的とする.具体的には,複数ケースの予測震度分布の非類似性の尺度として距離行列を求め,階層的クラスター分析を適用して特徴分類を行った.さらに主成分分析による主成分得点の二次元布置によって,分類結果の解釈の手がかりを得るとともに,予測震度分布に及ぼす断層パラメータの影響について考察を行った.