2020 年 76 巻 4 号 p. I_620-I_632
本論文は,ダブル球面すべり支承で支持された免震橋の地震時挙動を明らかにするために,鋼3径間連続箱桁橋を対象に非線形動的解析を行い,レベル2地震動のような大きい地震動が作用した場合の挙動を検証したものである.対象橋梁は,道路橋示方書に基づき,免震設計された橋梁であり,支承部にダブル球面すべり支承を用いた場合と,高減衰積層ゴム支承を用いた場合の比較を行った.ダブル球面すべり支承は,すべり面の摩擦係数や球面半径により,その力学特性は変化するため,これらの諸元が橋梁全体の挙動に及ぼす影響を検証した.支承部の変位や橋脚の応答曲げモーメント,鉛直方向の浮き上がりに着目し,ダブル球面すべり支承で支持された免震橋の地震時挙動について考察した.